ANAが新しいQRコード決済『ANAPAY』をスタートさせました。決済時にANAマイルが貯まるということで、お得なのか還元率を検証してみました。
- 決済時の還元率は0.5%
- クレジットカードよりお得なお店もあり
- 決済対応店舗は少ない
- ANAPAYプレミアム対象店舗が少ないため様子見?
ANAPAYの特徴
ANAPAYは、他のQRコード決済と同様、スマートホンにインストールされた『ANAマイレージクラブアプリ』を利用して、決済を行います。決済方法は、自分のスマホに表示されたコードをお店側で読み込んでもらう『ストアスキャン』タイプで、店舗のQRコードをユーザーが読み取る『ユーザースキャン』タイプではありません。決済方法は、事前にお金をチャージしておく、『プリペイド』式ですが、チャージできるクレジットカードは、『JCB』だけとなっています。この辺、かなり使い勝手が悪いです。JCBのANAカード保有者はいいですが、アメックス、ダイナース利用者は置いてきぼりって感じですね。
特徴 | |
利用アプリ | ANAマイレージクラブアプリ |
決済方法 | QRコード(ストアスキャン) |
チャージ | プリペイド(JCB限定) |
還元額 | 200円で1マイル |
カード別還元率
アプリの決済時点の還元率は、200円につき1マイルで、0.5%のマイル還元率ですが、利用するクレジットカードによってチャージ時点の還元率が異なってきます。
最も還元率がいいのは、ANAJCBプレミアムで1.1%、ANAJCBカードだと0.1%、その他の一般のJCBカードに至ってはチャージできるだけで特にマイル還元はありません(マイルの登録方法がないから当然と言えば当然?)しかし、例えばSPGアメックスカード等でチャージした場合に、マリオットのポイントが付与されるかどうかは不明です。付与されるとすれば、マイル還元率1.25%ですので、どれよりも高い付与率となってきますが。。。
カード種類 | チャージ | 決済 | 合計還元率 |
ANAJCBプレミアム | 1.1%(1,000円で11マイル) | 0.5% | 1.6% |
ANAJCBゴールド | 0.6%(1,000円で6マイル) | 0.5% | 1.1% |
ANAJCBカード | 0.1%(1,000円で1マイル) | 0.5% | 0.6% |
(一般)JCBカード | ー | 0.5% | 0.5% |
ANAPAYプレミアムで還元率アップ
ANAPAYもANAカードと同様、利用する店舗によって還元率がアップする『ANAPAYプレミアム』もスタートしています。
ANA Payマイルプラス加盟店でお買いものすると、ANA Payでのお買いもので積算されるマイルとは別に、お買いもの金額に応じたマイルが自動的に積算されます。
しかしながら、このANAPAYプレミアム対象店舗も悲しすぎるぐらい少ないです。現状では、ANAFESTA、はるやまグループ、てもみんぐらいしか登録されてません。
で、実際にお得なのか?
で、実際のところ、この還元率はお得なのか?ですが、通常のカード還元率は、ANAJCBプレミアムで1.3%、ANAJCBゴールドで1%、ANAJCBで0.5%なので、多少は還元率が高くなっています。ちなみに、ANAFESTAでの決済を比べると、クレジットカード決済、ANAPAYのどちらも追加の分は同じとなります。
ANAカードマイルプラス (ANAカードでクレジット決済) |
クレジットカード会社のポイント移行とは別に、さらにANAカードでのクレジット決済 200円(税込み)=1マイル |
---|---|
店舗でのANAマイレージクラブお客様番号(10桁)の提示 | ご利用金額100円(税抜き)=1マイル |
ANA Payマイルプラス (ANA Pay決済) |
ANA Pay決済やANA PayへのANAカードでのチャージで貯まるマイルとは別に、さらに200円(税込)=1マイル
|
しかしながら、ANAPAYマイルプラス加盟店が圧倒的に少ない現状では、まだANAカードで支払っていた方がお得かなと思います。少し時間がたてば、ANAカードマイルプラスに登録されている加盟店も、ANAPAYマイルプラス加盟店に追加登録されていくでしょう。でも、その頃でも爆発的にお得!とは言えませんが、地味に還元率は高くなるといった感じでしょうか。
使用できる店舗が少ない
まだまだスタートしたばかりなのか、使用できる店舗が驚くぐらい少ないです。使えるお店はANAPAYまたはSmartcodeのロゴがあるお店だそうですが、コンビニ3チェーン、宿泊施設に至っては1グループ、2店舗です。
3チェーンと言っても、全国展開しているのはローソンだけですので、実質1チェーンって感じでしょうか。
リッチモンドホテルはいいですが、何故ニューオータニの大阪限定なんでしょうか。ここら辺はANA系列のホテルが対応していくことを期待しましょう。
ANAのステータス条件に追加?
あまりメリットの無さそうなANAPAYと思ったら、ANAPAYスタートの12月10日に、ANAのステータスが搭乗回数、距離だけでなく、決済サービスの利用状況も考慮するかも?というニュースが飛び込んできました。
参考 搭乗減ってもプレミアム会員 QR決済やウェブ店利用を考慮 ANAヤフーニュース具体的な情報は、16日に発表されるようですが、コロナ渦で、国際線に乗る方が圧倒的に減ってしまった現状、将来を考えると、こうやって少しでもANAに顧客を繋ぎ止める必要があるんだろうなと考えてしまいます。エドパパ的には、海外に行けない現状では航空会社のステータスはあまり要らないと思っていますが、決済によって条件が緩和されるのであれば、ちょっと見当するのも面白いかなと思いました。
(2020年12月20日)ANAのステータス獲得チャレンジについて詳細がアップデートされていました。詳しくは↓の記事をご覧いただきたいですが、ANAカード、ANAPAYの年間最低利用金額は400万円~と、かなりハードルは高いです。
ANAのプレミアムメンバーサービス ライフソリューションサービス開始!PPは半減も決済額は最低300万円必要まとめ
ANAの新しい決済サービスANAPAYの特徴、還元率について検討しました。確かに、ANAPAYを利用すればANAカードを利用するよりも還元率は高くなります。また、ANAPAYにも、ANAカードのANAカードマイルプラスと同様に特約店で還元率がアップするANAPAYマイルプラスが作られました。しかしながら、現状ではANAカードマイルプラスの対象店舗の方が圧倒的に多く、お店によっては、ANAPAYがお得ではあるが、ほとんどのお店ではANAカードがお得ということからすると、利用は様子を見た方がいいかなという気がしました。