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ANAやJAL、マリオットにプリンスも制度改正が続いて頭が追いついていかない

何だか2022年は航空会社やホテル業界のマイル、ポイント、クレジットカード制度が大変動の年となりそうです。基本的には、ANAは用途限定・期間限定マイル導入、JALは特典航空券変更不可、料金プラン3つに集約、マリオットはフレキシブルポイント、クレジットカード改定、新設、プリンスはポイント利用縮小、ダイヤモンドステータス新設となっており、全体的にはポイント制度縮小、改悪の方向に動いています。さらに、現時点で分かっているのは下記の内容ですが、航空各社は横並びの対応をすることが多いため、まだ情報のないANAもJALと同様に今後改悪を行っていく可能性が高いです。

2022年各社のポイント
  • ANAは用途限定・期間限定マイル導入
  • JALは特典航空券変更不可、料金プラン3つに集約
  • マリオットはフレキシブルポイント、クレジットカード改定、新設
  • プリンスはポイント利用縮小、ダイヤモンドステータス新設

ANAは用途限定・期間限定マイル導入

ANAは2022年4月11日から用途限定、期間限定マイルを採用します。これまでは、飛行機搭乗キャンペーン参加によるマイルは全て獲得した日から36か月後の月末まで有効でしたが、4月11日積算分からは、キャンペーン参加による獲得マイルは、キャンペーン毎にグループ2~4のいずれかのグループに積算され、それぞれ、用途限定・期間限定マイルとして個別の有効期限が設定されます。

 

 
グループごとの用途・期間限定の設定は以下のように規定されています。いずれのグループも特典航空券スカイコインへの交換など、飛行機に関するサービスはこれまでと同様に利用可能。グループ1はこれまでと全く用途・期間が変わらず利用可能。グループ2は、期間だけが限定されるもの。グループ3は、期間限定と、一部飛行機と関係のないレンタカー・宿泊クーポンなどへの交換利用が出来なくなっており、グループ4は、期間限定の他、グループ3で利用できないサービスの他、A-style等一部ショッピング関連に関するサービスが利用できなくなっています。
 
 
グループ1234
期限36ヶ月限定限定限定
用途
飛行関連
A-style等
ショッピング
×
レンタカー・
宿泊クーポン
××

で、結局、グループ2,3,4に振り分けられるキャンペーンって、一体どんなキャンペーンなの?っていうのはイマイチ分かりません。また、期間がどれぐらいに限定されるのかも分かりません。この辺のことは、今後ハッキリしてくるのでしょうが、それほど大きな影響はなさそう?でしょうか。

JALは特典航空券の変更不可に料金を3プランに限定

ANAに対してJALはかなり大きな改悪をぶっこんできました。料金プラン変動のあおりを受けて、特典航空券制度も大幅に変更。そして、特典航空券の変更不可は、一番大きなインパクトでしょうか。その他にもおともdeマイル廃止。これらの変更は全て2023年4月12日搭乗分から適用開始。

特典航空券の変更点
  • マイル変動制「PLUS」の導入
  • ゾーンの刷新(3つから7つに)
  • 乗り継ぎ旅程用の必要マイル数の設定
  • 国内線特典航空券予約変更不可
  • 対象クラスにファーストクラス追加
  • 国内線旅客施設使用料(PFC)をマイルから現金に変更
  • 搭乗当日出発空港における予約変更不可
  • おともdeマイル割引の廃止

基本的に、これまで出来ていた事項が不可となる変更はかなりの改悪が入っていますが、HPで触れているのは数行のコメントのみ。さらりと通知しちゃってます。

JAL国内線特典航空券PLUSの導入

これまでは、マイルで交換できる特典航空券は、ある程度の量に限定されており、売切れたらハイそれでおしまいという感じでした。しかし、今後は、基本マイルで予約できる分の他、予約できる席に空きがなくても、便ごとの予測残席数に応じた、追加マイルを支払うことでい予約が可能となるというものです。しかし、これも、基本マイルで飛べる分がどれだけ用意されているかで改善となるか改悪となるかは分かりません。

料金プランはシンプルな3タイプへ移行

特典航空券だけでなく、航空券の料金プランも大きく変更されます。

特典航空券の変更点
  • 3タイプ料金プラン
  • 往復割引の対象運賃拡大「往復セイバー」の導入
  • 小児割引・障がい者割引・介護帰省割引の拡大
  • 乗り継ぎもおトクに

例えば、航空券の料金プランは、これでまでの大量の料金プランが、シンプルな3種類統合されます。普通運賃が「フレックス」、特便割引が「セイバー」、先特割引が「スペシャルセイバー」となります。

また、往復割引小児運賃に関しては、これまで個別の料金はありましたが、早割に対してはいずれも適用されないなど、全体的にみるといびつな割引構造となっていましたが、これからは、複数の割引を合わせた形での料金体系へと移行します。

こちらは小児割引。

また、これまでは飛行機を乗り継いだ際には特に割引が適用されませんでしたが、これからは、【出発地】と【目的地】との間を1路線として運賃設定されることで、トータルではお得になるようになります。

マリオットはカテゴリ廃止、クレジットカード変更、追加

マリオットも大きくポイント制度が変更します。まだ詳細は発表されていませんが、2022年3月から現行のカテゴリーごとのピーク・オフピーク制は廃止され、より柔軟な『フレキシブルポイント制度』に移行します。

これまでのカテゴリと無料宿泊特典必要ポイント数

カテゴリオフピークスタンダードピーク
15,000 7,500 10,000
210,000 12,500 15,000
315,000 17,500 20,000
420,000 25,000 30,000
530,000 35,000 40,000
640,000 50,000 60,000
750,000 60,000 70,000
870,000 85,000 100,000

無料宿泊に必要なポイントが、日々の現金の宿泊料金に合わせ、変動するようです。↓はメールに添付されていた価格変動のイメージ。月によりポイント数が変動しているのが分かります。

こちらについて詳しくは以下をご参照ください。

マリオット カテゴリー廃止でフレキシブルポイント制度に移行!無料宿泊特典のトップオフ! 2022年3月29日から

カード別仕様比較

そして、日本で発行されているマリオット系列のクレジットカードとしては、これまでSPGアメックスカードがありました。2022年2月24日から発行されるのは、マリオットボンヴォイアメックスカードへと変更されます。基本的には、マリオットボンヴォイアメックスカード(通常版)は、これまでのSPGアメックスカードと本質的には変わらず、内容がグレードダウンマリオットボンヴォイプレミアムアメックスカード(プレミアム)は、グレードアップした感じとなります。追加された仕様としては、決済額によるステータス付与、リッツカールトン、セントレジスでのプロパティクレジット付与、スマホプロテクションでしょうか。

サービス通常版プレミアムSPG
年会費23,100円49,500円34,100円
付与ステータスシルバーゴールドゴールド
決済ステータス100万円以上でゴールド400万円以上でプラチナ×
宿泊実績付与5泊 15泊5泊
更新特典決済額150万円以上で
35,000ポイント分 
決済額150万円以上で
50,000ポイント分
50,000P分
家族カード1枚目無料
2枚目以降11,500円 
1枚目無料
2枚目以降24,750円 
17,050円
還元率マリオット:4%
一般:2% 
マリオット:6%
一般:3%
マリオット:6%
一般:3%
プロパティクレジット100ドル分100ドル分×
入会ボーナス10,000ポイント30,000ポイント30,000ポイント
スマホ保証××

こちらについて詳しくは以下をご参照ください。

マリオットボンヴォイアメックス&プレミアムカード誕生!決済額でプラチナに!既存会員はプレミアム移行

プリンスはポイント宿泊を縮小、ダイヤモンドステータス新設

プリンスホテルグループプリンスポイント制度は、2022年にどうなるかまだ詳細は判明していませんが、2022年2月の現状では、ポイント宿泊券等については、2021年から3月21日までの延長となっています。そして、HPには、ポイント制度のラインナップ縮小が明記されています。3月21日以降がどうなるかは分かりませんが、これまでの他のポイント・マイル制度の変更を見てくるに同じく改悪されるんだろうなって感じですね。

2022年宿泊必要ポイント数

6000ポイントサンシャインプリンスホテル(パノラマフロアツインB)
川越プリンスホテル(スタンダードツイン)
雫石プリンスホテル(スタンダードツイン)
札幌プリンスホテル(スタンダードツイン)
釧路プリンスホテル(スタンダードツイン)
苗場プリンスホテル(4号館ツインまたは6号館ツイン)
万座プリンスホテル(東館ツイン)
十和田プリンスホテル(レイクサイドツイン)
8,000ポイント東京プリンスホテル(スーペリアツインまたはダブル)
品川プリンホテル(メインタワーツイン)
東京ベイ潮見プリンスホテル(スタンダードツイン)
新宿プリンスホテル(デラックスツイン)
新横浜プリンスホテル(ツインまたはダブル)
大磯プリンスホテル(オーシャンビューツイン)
函館大沼プリンスホテル(モデレートツイン)
屈斜路プリンスホテル(東館ツイン)
名古屋プリンスホテルスカイタワー(スカイフロアツインまたはキング)
びわ湖大津プリンスホテル(スカイフロアツインまたはダブル)
日南海岸南郷プリンスホテル(ダブル)
12,000ポイントグランドプリンスホテル高輪(スーペリアツイン)
グランドプリンスホテル新高輪(スーペリアナチュラルツイン)
グランドプリンスホテル広島(プレミアツイン)
箱根湯の花プリンスホテル(和室)
箱根仙石原プリンスホテル(スーペリアツイン)
軽井沢浅間プリンスホテル(ツイン)
鎌倉プリンスホテル(ハリウッドツインまたはツインB)
20,000ポイント(朝食付)ザ・プリンスパークタワー東京(パノラミックツインまたはキング)
ザ・プリンスさくらタワー東京(デラックスツイン)
ザ・プリンス箱根芦ノ湖(本館ガーデンビューツイン)
ザ・プリンス軽井沢(スーペリアツイン)
ザ・プリンス京都宝ヶ池(クラブフロアツイン)
川奈ホテル(オーシャンビューツイン)
中国割烹旅館 掬水亭(くつろぎ和モダンAまたはBまたはC)
45,000ポイントザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町(デラックスキングまたはツイン、朝食付)
グランドプリンスホテル高輪 高輪花香路(和室D、朝食付)
三養荘(新館和室スタンダードタイプ、朝夕食付)

こちらについて詳しくは以下をご参照ください。

プリンスステータス期間が変更!プラチナステータスは朝食無料やレイトチェックアウト利用可能

ダイヤモンドステータス新設、現状サービスの小変更

2022年には、プリンスホテルの「プリンスステータスサービス」も大きく変更されることになっています。これまで3段階のステータスから構成されていましたが、2023年1月からダイヤモンドが追加され、4段階となります。ただし、ステータス判定の利用金額は2022年1月~12月が対象のため、ステータスが欲しい人は既に獲得に向けて動く必要があります。

 獲得条件
ブルー特になし
ゴールド年間20メダル獲得又はプリンスセゾンゴールドカード
プラチナ年間50メダル獲得
ダイヤモンド年間200メダル獲得

プリンスステータスの獲得には、『メダル』が必要です。そして、そのメダルを獲得するには、『SEIBU PRINCE CLUB』に加入し、プリンスホテルグループのホテルやレストランを利用する必要があります。

現状サービスの小幅な変更

プリンスポイントクラブのHPには大幅な変更と記載されていますが、実際にはほとんどが既存のサービスの変更でしょうか。ステータスボーナスポイント軽井沢‧プリンスショッピングプラザ駐車場サービス追加が純粋な変更となると思います。

サービス内容
お誕生月特典・サービススイートルームご優待やワンドリンクプレゼント、ステータスに応じてプチギフトなど、お誕生月特典・サービスをご用意しております。
※詳細はメールやアプリでご案内を差しあげます。SEIBU PRINCE CLUB マイページよりお誕生日およびメールアドレスのご登録をお願いいたします
お誕生月ボーナスポイントお誕生月のプリンスホテルズ&リゾーツ累計ご利用金額¥30,000以上で、ボーナスポイント500ポイントをプレゼント。お誕生月の翌月末日までにポイントを加算いたします。
※他のキャンペーン実施の際、一部適用外となる場合がございます
プリンスホテル婚礼紹介特典プリンスホテルズ&リゾーツで婚礼を挙げる方をご紹介いただくと、次年度末までプラチナステータスを確約およびプリンスポイント30,000ポイントをプレゼントいたします。婚礼を挙げた方は、菊華会入会時から次年度末までプラチナステータスとなります。
※諸条件がございます。
レイトチェックアウトチェックアウトタイムを最大3時間無料で延⾧いたします。
※予約状況により、ご利用いただけない場合がございます。
※他のレイトチェックアウト特典との併用はできません。
ステータスボーナスポイントボーナスポイントとして、プラチナメンバー(年間50メダル以上獲得)は2,000ポイント、ゴールドメンバー(年間20メダル以上獲得)は1,000ポイントを毎年4月にプレゼントいたします。
※2023年4月より実施いたします。
軽井沢‧プリンスショッピングプラザ駐車場サービス軽井沢・プリンスショッピングプラザのインフォメーション(センターモール)にてアプリ・Web会員証または会員カードをご提示いただくと、プラチナメンバーは終日、ゴールドメンバーは3時間(通常無料分を含め)、駐車場を無料でご利用いただけます。
※当日入庫した駐車券をご持参ください。
ゴルフ場ドリンクサービスゴルフプレー時にご利用いただけるドリンクサービスのアプリクーポンをプレゼントいたします。
※ドリンクサービスの内容はゴルフ場により異なります。
※会員ご本人さまのほか、同伴者3名さままでご利用いただけます。

こちらについて詳しくは以下をご参照ください。

プリンスポイントスキー券廃止が正式決定!今後は会計時のポイント利用ぐらい・・・

まとめ

ANA、JAL、マリオット、プリンスのポイント・マイル、カード変更について、2022年の変更点を確認してみました。やはり、新型コロナウィルスの影響が大きいのか、各社ともにポイント・マイル制度縮小改悪している印象です。そして、これらの変更が今回の内容だけで終わるのか、今後さらに改悪されていくのかは新型コロナウィルス次第と言うところでしょうか。

1 COMMENT

さわ

プリンスの下記参照先のURLが間違っていますね。
他の記事にコメントさせていただきましたが、
プリンスは大改悪過ぎて言葉がありません。

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